租税法の迷宮

とある税理士による租税法・税実務の勉強ノートです。

税理士がFP2級を受けた感想と勉強方法

1.FP2級を受けた感想

 

先日FP2級(より正確には2級FP技能士?)の試験を受けてきました。多分受かっていると思うので、感想と勉強方法をメモ程度に書いてみます。

 

FPを受けようと思ったキッカケは3級を受けたときに書きましたが、税金以外のマネーについて詳しくなりたいと思ったことです。

taxlawlabyrinth.hatenablog.com

 

2級を受けた感想としては、3級より合格の難易度は順当に上がったなという印象です。感覚的には、自動車免許の学科試験みたいな感じでしょうか。それなりにわかりづらくひっかけてくるので、注意深く問題文を読んで答える必要があります。

もっとも扱う内容は本当に3級の延長線上で範囲も同じですので勉強内容は同じで大丈夫です。「FP3級の、もっと細かく聞いてくるバージョン」ですね。

テクニカルに言うと良い面もあって、学科と実技で実技の問題数は3級のときより多くなる(FP協会の場合)ので、実力があればブレなく順当に受かることができるのではないかなと思いました。

 

2.勉強法

 

これもわざわざ書くほどではないですが、下記の定番テキストで勉強しました(自分は3級もこれでやったので1冊で突っ切ってます)。

 

この本のいいところはとにかくカラフルでイラスト・図解多くてポップなところです。文字がギッシリの本を開いてうんざりする感覚が皆無なので、仕事で疲れている平日の夜でも抵抗なく開けます。

悪いところは図解ばかりで「今何のために何の話をしていてこの内容が生活やFP業務にとってどのような意味があるか」についての説明が全然ないところです。なので、試験のポイントを覚えることはできますがだからといってFP業務ができるようになるか(すなわち意味のある知識になるか)は疑問ではあります。

3級ではそれでも主な図解がなんとなく頭に入っていれば正解できたのであまり気にしていなかったのですが、2級ではもう少し深く話の趣旨や細部を理解するために自分はYouTubeでFP試験の解説をされている方々の動画を参考にしました。

 

もちろん単純に、動画だと自分が主体的にテキストのページをめくって勉強しなくても眺めていればいいので、寝る前に横になりながら勉強するとか疲れているときでも聞き流しだけすることができるとかそういう意味でも役に立ちました。いい時代です。

 

そして3級のときと同様、なんといっても一番大事だったのはFP2級ドットコムの過去問道場です。正直FPに受ける上でこれ以上に神で有効なサービスはないでしょう。

問題を解きまくれる上に解説がきちんとしているので極端に言えば過去問道場をひたすらに解きまくればそれだけで合格できると思います。

過去問道場で8割とれるようになっていれば本番で6割とって合格できると思います。

テキストや動画はむしろ、過去問道場をやって弱いところを勉強する意味で使うという方が効率的。

 

そうそう、税理士的な注意で言うと、タックスの問題は余裕だろうと思っていると意外と資産税(譲渡所得や相続税)のマニアックなところを聞かれて条文・通達なしでは即答できないので、対策はしておいたほうがいいです(笑)。