2019-01-01から1年間の記事一覧
以前書いた会計事務所初心者向けの決算のおすすめ本の記事が意外と読まれているようです。 taxlawlabyrinth.hatenablog.com そこでもうひとつ、過去の自分に向けた「会計事務所に就職したらこれを読め」という指南本を書いておきます。どちらかというとこち…
1.誤った計算の請求書と仕入税額控除 先日、事務員さんが打ち込んだ仕訳をチェックしていると、消費税の課税仕入れが5%で処理されているものに出くわしました。確認してみると、請求元から上がってきている請求書が5%の計算で作られているからそれに準拠し…
『数理法務概論』、第二章はゲーム理論。 第2章 ゲームと情報 1 ゲーム理論とは何か 2 ゲームの記述 3 ゲームの解法 4 モラル・ハザードとインセンティブ 5 逆選択 6 交渉 7 読書案内 序盤は極めてオーソドックスな、表を用いたゲームの記述方法やナ…
数理法務概論 以前からじっくり取り組みたいと思いつつ積読となっていた書籍に『数理法務概論』(有斐閣2014)があります。 本書はハーバードの法科大学院で教えられている数理法務の講義用の教科書「Analytical Methods for Lawyers(法律家のための分析的…
法的な法人税法学習のベースキャンプ 税法をわかりやすく解説することに関して当代随一の感がある木山泰嗣先生による法人税法の入門書。私は以前から木山先生の書籍のファンであり本書も出版を楽しみにしておりました。前著の『弁護士が教える分かりやすい「…
今月の東京税理士会の会報誌「東京税理士界」を読んでいたら税務会計学会の研究報告が興味深いものでした。 実務研究「事業体選択と税・社会保障事例研究」(リンク先PDF) 個人で事業を行うのと、法人化して事業所得相当額の給与をとるのと、どちらが税制上…
少し前に、税理士の大河内先生という方が書かれた『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! 』を読みました。 もちろん私は税理士ですのでこの本で税金のことを勉強しようという気持ちはないので…
確定申告振り返り 今年もなんとか確定申告が無事終わり、ホっとしています。 筆者は税理士であるため業務用のソフトを使ってお客様の確定申告をe-Taxで代理送信しており自分が直接関わる機会はないのですが、税務行政をめぐる話題として今回の申告からe-Tax…
役員・使用人に退職金を支給したときは「退職所得の受給に関する申告書」を記入・提出してもらうのが税務的に一番重要な手続きです。 これが提出されていれば勤続年数に応じた退職所得控除を差し引いた2分の1に累進税率を適用し源泉徴収をします。退職所得控…
仕事道具として弥生会計を使いこなすことは重要です。 私はこれまでは深く考えずポチポチとマウスをクリックして操作していましたが、最近ショートカットを重視した操作を頑張って覚えて使えるようになってきて、かなり能率が上がりました。 ショートカット…
実務に有用すぎて毎年必ず買っている確定申告の実務書を今年も買いました。 天池&パートナーズ税理士事務所編集の『図解・表解 確定申告書の記載チェックポイント(平成31年3月15日締切分)』です。 この本のいいところは一言で言えば「確定申告実務の要点が薄…